ブータン国王夫妻

 ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王とジツェン・ペマ王妃ブータンから国賓として来日している。家にテレビがないのでこのニュースがどれほど報じられているかわからないが、我がアルバイト先のオフィスでも女性に大人気だ。かっこいいからね。(でも一般紙が国王に対して「イケメン」と報じるのはいかがなものか。)
 かく言う僕もこの国王がとても好きになった。ハンサムなだけではなく礼儀正しく、若いエネルギーと知性と品格がにじみ出ている。結婚後初の外遊先として日本を選んでくれたことも日本人としてうれしい。日本が好きでとても日本を重視してくださるのが伝わる。ここまでくると、国王夫妻は本当に日本の旅を心から楽しんでくれているだろうか?連日のご公務お疲れではないだろうか?などと心配にもなってくる。できることなら報道陣などなしのみずいらずの旅を楽しんで欲しいとさえ思う。

 17日国会でのスピーチで国王は日本と日本人を最大級のことばで賞賛された。その内容はわが国の原点を再確認させられ、希望を与えられ、そして今後の課題までも露見させられるものだと思う。話は変わるがおよそ90年前来日したアインシュタインも日本の歴史や精神性、自然と芸術を世界で唯一であると絶賛していたと何かで読んだのを思い出した。
 ブータンは貧しい国だが、経済的成長に過度に力を入れず、精神の調和と質素で謙虚な生活を大切にする。国民の9割が「幸せである」と言うそうだ。翻って、世界で最も発展し経済的に成功した国は若い国王の眼にどのように映ったのだろうか。
 国王夫妻には是非また、日本を訪れていただきたいと思う。そして日本の皇太子様も今度はブータンを訪問していただきたい。