マネーボール

 先日、上映中の映画「マネーボール」を見た。米大リーグの弱小球団のGMが、統計学に基づいて他球団からコストパフォーマンスの高い選手(他球団で戦力外の選手や能力の割りに過小評価されている選手もいる)をスカウトして強いチームを作り上げるというのが主なストーリーだ。ブラピが特に良かった。ブラピを支える野球経験ゼロだが数字にめっぽう強いあの役者もよかった。単なる野球映画ではなくビジネスの世界に生きる人にも訴求するものがある。
 個人の能力というものはそれを見抜き正しい方向に導く人がいないとなかなか大きな成果は挙げられないものなんだなと、また能力というものは一見すると絶対的なもののようだが解釈の仕方一つで、評価が変わってくるというのも感じた。十打席で本塁打を1本打つ打者よりも、同じ十打席でデッドボールを3回受ける打者のほうが能力が高いということも言えなくはないように。
 また、自分に置き換えて考えてみることもできた。個人が社会で通用するためにはやっぱり自分自身がGMとならねばならないなと。でも、これがとっても難しいのだ。