個展を終えて

太田丈晴個展「子どもと自然」にお越しいただきありがとうございました。
いつもの仲間や家族や親戚、初めて僕の絵を見に来てくれた方々。
個展終えてしばらくしてからも感謝の気持ちが膨らんでおります。

自分ではどうにか個展らしくなってホッとしましたが、正直、このような絵でよかったのだろうか、もっとよくなるにはどうすればいいのかなどと迷ったり、個展が終わってから若干落ち込んだりもしました。

でもまた、新たな絵を描き始めます。今まで描いてきた絵もより多くの人に見てもらいたいと思っております。

今回の展示では、「どうして子どもの絵を描いたの?」と数人に聞かれました。確かに僕は今まで子どもの絵ぜんぜん描いたことなかったので意外だったのでしょう。
「うーん、何となくです。」とか答えてしまいましたが、

実を言うと、「何となく描いた」というのも当たっているのですが、もう少し突き詰めてみますと、人物の絵を描くのが好きなので、そのレパートリーに子どもを増やしたかった。つまり子どもを描くトレーニングをしたかったというのが一つ。
もう一つは今の世の中を考えた時、子どもに対するあらゆる暴力と有害な情報や環境が至る所にあること。これは社会全体と個人が本気で考えるべき最重要な問題だといつも感じていて、だから子どもと自然を題材にした明るい絵を描きたかった。

そしてなによりも、僕は案外子どもが好きなのではと最近気がついたから。
実際、日々の生活の中で商店街や公園、地下鉄千代田線の中でも子どもを見かけただけでなんとなく嬉しい気持ちになったりもします。