先の事は分からない

僕が子どもの頃、近い将来に人々は紙幣を持ち歩くことはなくなって新たに貨幣価値を記録したカードなどを使って買い物をするようになるとテレビで誰かが言っていたのだ。これを聞いた当時小学生だった僕は「テレビゲームじゃあるまし、そんなものを誰が信用するか。だいたいそのカードや機械が故障して自分のお金がチャラになったらどうするのだ。たとえ世の中がそんな時代になっても自分はそんなもの使うことはないだろう」と1人で心に誓っていた。
 あれから20数年の時が過ぎ、なんと僕はpasmoを使ってよく近所のスーパーやコンビニで買い物をしているのだ。といってもチャージ金額は3000円くらいでパンやジュースを買う程度なのだが、お釣りの受取を省略し小銭入れがふくれるのを防いでくれるのが便利である。しいて難点を挙げるなら、一度チャージした金額は簡単には元に戻せないこと、目に見える紙幣がないので身銭を切って買い物をしているという感覚が希薄になることだ。これは気をつけたい。
 今のところ、pasmoカードは故障してないし、システムに欠陥があるという話も聞かないので、これからも使い続けると思う。
先の事は分からないものだ。