手帳談義

来年の手帳はどれにしようか迷う時期になりました。

はじめて手帳というものに憧れを抱いたのは高校生のとき。

3つ上の大学生の姉が「coach」という米国ブランドの赤茶色のシステム手帳を大事に使っていて、凄く頭のよい姉だったので手帳を使うことが格好良く見えたのだ。姉は多分この手帳を今でも使っているのではないだろうか。

それを真似っこして僕も手持ちのバインダーを工夫してシステム手帳にしていた。何かにつけ形から入るタイプなので それで格好よく手帳を使っている気分だったのだ。それからというもの格好よくて使いやすい手帳を捜し求めているけど、これはと思うようなものには未だ出会っていない気がする。そもそも手帳や日記といったものとは相性が良くないようだ。子どもの頃もノートを新調して最初は真っ白な紙にこれから綺麗な字で埋め尽くそうとワクワクするのだけど、仕舞いにはただの落書帳に成り果てる始末。

でも今年は一風変わった手帳を手に入れました。
「modarn museum of art appointment calendar」つまりニューヨーク近代美術館の公式手帳。正確には手帳ではなくカレンダーブックのようなもので見開きページの片側に絵がプリントされていてもう片側に一週間ごとの日付が載っている。お気づきのように毎週違う絵を見られる仕組みになっているのだ。使い勝手の如何程かまだわからないところだが、作品集として楽しめるのは間違いないだろう。なんでもこのブック、毎年ニューヨーク近代美術館から違うテーマでリリースされているらしく、今年のテーマはモダンポスター。これなら一年間飽きずに使えるはず。

この手帳、
実は僕が自分で発見したんじゃなくてイラストレーターの渡辺先生(仮名だがほとんど本名)が持っているのを見たときに気になっていて、ついに自分も同じものを手に入れた次第なのだ。渡辺先生は既に初老の域に達しているが、第一線で活躍されているイラストレーターで、持ち物のセンスがいちいち格好良いこともあって今まで随分感化されてきた。

僕の影響されやすい性格も相変わらず健在だ。