大晦日に想う

今日は大晦日

辰が行き巳がやってくる。一年の大きな節目の日だ。

しかし、個人的には先頃発表された松井選手の現役引退の方に一つの大きな時代の節目を感じている。

松井選手は(なんと驚くことに)僕とだいたい同世代なので、デビューから活躍、そして引退するまでを通してみてきたことになる。並べるのも僭越だが、そこには松井選手が頑張っているんだから俺も… という思いがどこかにあったのかもしれない。


甲子園での5打席連続敬遠は今でも伝説になっている。その後、巨人でも4番、アメリカに渡ってからは常勝集団ヤンキースのレギュラー、常に注目を浴びて毎日が「命懸けのプレー」。とんでもない精神力とエネルギーで時代を駆け抜けた松井選手にお疲れさまでしたと労いの言葉を贈りたい。

断っておくが、僕は野球はぜんぜん詳しくないし、やったこともないです。
でも90年代の長嶋監督がいた頃のジャイアンツはよくテレビで見ていた。確か高橋、松井、清原のクリーンアップだったな。東京ドームや神宮にも何度か足を運びました。
野球観戦をしていると、ここで一発が出ればゲームが俄然面白くなる、あるいは大きく流れが変わるという場面が必ず出てくる。そしてどうゆう訳か4番打者にその役割が巡ってくるものなのだ。
「頼む打ってくれ」というファンの期待を一身に浴び、松井選手はバットを振る。打球は打った瞬間に「これは入るな」と分かるものだったし、そのアーチはとても大きくて美しかった。

野球に疎い僕でもあの大きな放物線は脳裏に焼き付いている。

松井さんのこれからの人生も応援したい。